ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム

永山 美貴 2024.08.05

こんにちは。
世田谷リノベーションスタジオの永山です。

みなさんは家具にこだわりはありますか?

私は、世田谷スタジオ工事中に、さまざまな家具屋さんやアンティークショップにお邪魔したおかげで、すっかりアンティーク家具色に染まってきました。
モルタルやスチールでつくるモダンな空間の中に溶け込むアンティーク家具の存在感にくびったけです。

そんな中、なんとも嬉しい展覧会のお知らせが届いたので、パナソニック汐留美術館まで行ってきました。

北欧モダンデザインの名匠
ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム

「私は、自分自身の個性よりも、素材の個性を表現したい」

多くのデザイナーさんが自身の内面をデザインとして作品に表現する一方、独自のデザイン哲学をもっていたポール・ケアホルムの有名な言葉だそうです。
家具職人として修練を積んだポール・ケアホルムは、建築素材(とりわけスチール)に強い関心を持っていて、スチールは、木などの天然素材と同様に芸術的な敬意に値する素材であると考えていたそうです。

そんなデザイナーさんの代表作がコチラ。[PK22]

このラウンジチェアは、パリの国立図書館や東京の国立新美術館にも置かれています。
建築家ミース・ファン・デル・ローエの影響を受け、バルセロナチェアを超える作品を目指し、改良を重ねて誕生したのが、この「PK22」なんだそうです。

実際に座らせてもらえるコーナーがあったので座ってみました。
とてもリラックスできる座り心地にうっとりです。
難しいことはわからないのですが、好きな椅子でした。

個人的には、写真が撮れないゾーンの[PK25][PK27][PK91]この3つも、
私のストライクゾーンど真ん中でした。

異素材の組み合わせでモダンな家具なのにアンティーク感も漂っている素敵な椅子をたくさん観られて、大変満足な展覧会でした。

9/16まで開催されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください♪