Column 家づくりコラム

二階リビングのメリット・デメリット

神奈川県は自然豊かな地域と都市部が共存する、非常に特徴的なエリアです。

 

都道府県別での人口第2位を誇る都市部では生活の利便性が高い一方、住宅が密集しており、敷地が狭小になりがちなので、明るく快適な空間づくりを工夫しなければなりません。

 

また県西部や南部など、海や川、豊かな山々の景色、もしくはきれいな夜景を望める立地では、その眺望を生かした計画が求められます。

 

そのため、それぞれの地域の特徴にあったプランを作成する必要があるので、設計士の力量が問われるところでもあります。

 

今回はその課題を解決するご提案の一つとして、「二階リビング」を挙げたいと思います。

メリット・デメリットそれぞれをご説明した上で、より理解が深まれば幸いです。

 

メリット

①採光

都市部の住宅密集地では、南側のすぐ近い距離に建物があり、その影がかかりやすいため、日当たりを確保するのが難しい場合があります。そのような土地であっても、陽あたりの良い二階にリビングを設けることにより採光を確保し、明るいリビングが計画できます。

 

②眺望

普段の生活において滞在する時間が長い空間では、そこから見える眺望をあたかも風景画のように窓で景色を切り取りたいものです。二階にリビングを設けると、近隣の建物に視界を遮られづらくなるので、眺望が良い方角に窓をとり、豊かな景色を望みながら生活ができます。

 

③プライバシー

道路とフラットな敷地では通行人からの視線が気になるケースが多々あります。通行人と目線が合わない位置にリビングを設けると道路との高低差が生まれるため、「外から見られているかも」というストレスから解放され快適に生活が送れます。

 

④構造耐力

面積の大きい居室であるリビングを二階に設置することにより、比較的面積の小さい居室が一階にまとまります。必然的にそれぞれの居室に必要な柱や壁の数も増えることになり、構造上より強度を求められる一階部分が強くなります。

 

⑤空間の活用

勾配天井を設けることにより、空間を立体的に活用できるため、ロフトや小屋裏収納が作れ、限られた空間をくまなく利用できす。また、空間を広く使えるため解放感が生まれやすいです。

 

 

デメリット

①コスト

キッチンやユニットバスは一階リビングに比べ、水道の配管工事や、住宅設備の設置器具が若干割高になるケースがあります。

また、勾配天井のリビングは天井や壁の面積が増え、施工費や高所作業特有のコストがかかります。

 

②階段

玄関から階段を上がってリビングに移動するため、「階段を上る」という行為が難しい方は、階段の段数を増やし、より緩やかな階段にする必要があるかもしれません。

そもそも二階リビングを採用しない、という選択肢もあります

 

それぞれのメリット・デメリットを確認した上で、最適解として二階リビングを選択した事例を紹介

※こちらは実際にハウスイズムが手掛けた、二階リビングの建築事例をご紹介します。

 

事例1.2階リビングから海を眺める家(横須賀市)

箱を積み重ねたような、エッジの効いた洗練された外観。

駐車スペースの上は、遮るものなく海が見える広々したバルコニー。

 

吹き抜けに設けた3つの窓や、バルコニーとつながる掃き出し窓から光が差し込む、明るく開放感いっぱいのリビング。

 

吹き抜け&ウッドデッキとつながる、縦横広々したLDKでゆったり過ごすことができます。

階段側もガラス窓や室内窓を設けることでより広がりが感じられる空間に。

 

こちらの施工事例を見る>2階リビングから海を眺める家

 

 

事例2.囲まれた土地を活かした吹き抜けと借景の窓がある2階リビングの家(逗子市)

窓の形や配置がお洒落な、水平ラインを強調したデザイン性の高いI氏邸外観。駐車スペースとアプローチをゆるやかに分離した外構や、外壁と同じ素材を使った門柱などが一体となった美しい住まい。植栽と調和するように、コンクリートの目地にはウッドチップを採用している。

 

リビングの天井を高くして開放感を創出した、約21帖のゆったりとした2階のLDK。オークの無垢床や現しの梁や柱がぬくもりのある空間を演出。右側の固定階段を上ると大きなロフトにつながっている。三方を家に囲まれた敷地ながら、たっぷりの光で明るく気持ち良く暮らせる家を実現。

 

外観のアクセントにもなっている大きな窓から採光を確保。正面の窓にはオークの無垢床に合わせてオーク材を使ったウッドブラインドを採用。梁に吊るされた小物などが、インテリアをお洒落に演出する

 

こちらの施工事例を見る>囲まれた土地を活かした吹き抜けと借景の窓がある2階リビングの家

 

 

事例3.スタイリッシュモダンな大空間の家(横浜市)

グレーの塗り壁の外壁と大きな窓がアクセントとなった外観。高台に建つことからカーテンなどは極力使わずに開放的な暮らしを満喫されている。

 

キッチン後ろにカップボードを設置せずに空間を広く取ったのはご夫婦の要望を叶えたもの。冷蔵庫やキッチン家電は壁の奥に、食器などはパントリーにしまっている。

ダイニングとキッチンが一体となったセラミック製のダイニングキッチン。テレビ背面のアクセント壁もお洒落。空間をより美しく見せるために、天井からぶら下がる照明は一切使わず、ダウンライトと間接照明だけを採用した。

 

天井まであるハイサッシで窓外とつながる、広々とした2階の大空間。

2階の窓まわりにはレースのカーテンのみを使い、外とゆるやかにつながる空間に。ダウンライトのほかカーテン上部に間接照明を採用することで明るさを確保している。

 

この施工事例を見る>スタイリッシュモダンな大空間の家

 

 

このように、二階リビングならではの快適な空間を味わうことが可能です。

その土地ならではの「豊かな暮らし」を実現するため、ハウスイズムの設計士に是非ご相談ください。

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