湘南で実現するGX志向型住宅 〜環境と暮らしを両立する住まい〜
- Category:家づくりコラム
湘南は、海に面した温暖な気候と豊かな自然に恵まれたエリアです。湘南の自然と調和しながら、環境負荷を抑えた省エネ住宅に住みたい方へ。補助金制度を活用して、未来志向の住まいづくりを実現しませんか?
GX志向型住宅とは、政府が推進する省エネ化住宅の新たな基準です。2024年の閣議で、基準を満たした新築住宅は1戸当たり160万円が補助されることも決定しました。
ではGX志向型住宅の基準とはどのようなもので、どんな特徴があるのでしょう?
湘南のみならず、神奈川県全域でマイホームをお考えの方へ、GX志向型住宅の内容と、メリットを活かした住まいづくりについて解説します。
GX志向型住宅とは
GX(グリーントランスフォーメーション)とは、環境負荷を抑えつつ経済成長を目指す政府の施策です。その一環として、一定の省エネ・創エネ性能を持つ住宅が「GX志向型住宅」とされています。
省エネ化住宅といえば、これまでも「ZEH」や「ZEH水準」についてご紹介してきました。
どちらも環境に配慮し持続可能な社会の実現へ向けた、省エネ化住宅の基準です。
GX志向型住宅では、カーボンニュートラルの実現に向け、ZEH水準よりさらに厳しい基準が設けられています。ただし、断熱基準などはZEHとの共通点も多いため、異なる基準で評価されると理解しておくと良いでしょう。この基準は、次世代型の省エネ化住宅として、今後ますます注目を集めそうです。
GX志向型住宅の具体的なポイント
新築の戸建て住宅におけるGX志向型住宅の基準は、次の4つです。
①断熱性能
断熱等級6以上
断熱等級は1から7までの7段階があり、数値が高いほど断熱性能が優れています。
断熱等級6以上の取得には、高断熱窓や断熱材の使用、高気密構造を取り入れることが不可欠です。
②省エネ性能
再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上必要
一次エネルギー消費量とは、冷暖房や換気、給湯、照明などの消費エネルギーの合計のこと。これらの消費量を減らすため、ハイブリッド給湯器や高効率エアコン、LED照明などの省エネ機器の導入が求められます。
③創エネ性能
再生可能エネルギーを含む一次エネルギーの収支をゼロ以上
いわゆる「エネルギーを自給自足」しましょう、という基準です。達成には、太陽光発電システムの設置が必要になります。
④HEMSの導入
エネルギーマネジメント=HEMSの設置
HEMS(ヘムス)は家庭内のエネルギー使用状況を見える化し、効率的な管理を行うシステム。家電や電気設備の使用量をリアルタイムでモニター表示したり、電力消費の推移をグラフ化します。さらに、家電の自動制御などを行い、家庭全体の省エネ効果を高めます。
GX志向型住宅を建てるメリット
厳しい基準を満たさなければならないGX志向型住宅。その分、多くのメリットがあります。
長期的なコスト削減
GX志向型住宅は、毎月の光熱費を抑えられるのが大きなメリットです。
高い断熱性により、室内の温度が一定に保たれ、外気の影響も受けにくくなります。そのため、エアコンや暖房機器を使う回数が減ります。
さらに、高効率な省エネタイプの住宅設備が採用されるため、そもそもの消費電力も少なくなります。
加えて太陽光発電システムにより、使用する電力の一部を自家発電でまかなうことも。
これらが相まって光熱費を抑え、長期的なランニングコストの削減が実現できます。
環境配慮と健康的な暮らし
快適な暮らしを送りながら環境の負担を軽減できるのも、GX志向型住宅の特徴です。
高断熱性能と省エネ設備の導入により、エネルギー消費量を大幅にカット。二酸化炭素の排出量を減らします。同時に、太陽光発電などの再生可能エネルギーを使うことで、環境への負荷が減っていきます。
また年間を通して室内の温度が安定しているので、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごすことができます。合わせて、夏場の熱中症のリスクや、冬場の室内間の温度差によるヒートショックの予防といった、健康面でのメリットも生まれるのです。
資産価値の向上
GX志向型住宅は従来の住宅と比べて、資産価値の向上も期待できます。
中古住宅の市場では、省エネ性能の高さが評価のポイントのひとつ。厳しい基準をクリアしたGX志向型住宅は、高い評価を得やすくなります。社会的な環境保全への意識の高まりも後押しとなって、市場で有利に働くでしょう。
さらに、自家発電機能は災害時の備えとしても安心感が高く、将来的な住宅価値の維持にもつながります。
湘南の土地性とGX志向型住宅は相性良し
温暖さを活かしたパッシブデザイン
外気温の影響を受けにくく、快適な室温をキープするGX志向型住宅。
これに加えて、冬は太陽の暖かさを室内に取り込み、夏は風通しの良さで涼しさを確保できるのが湘南の土地性のメリットです。
恵まれた自然のエネルギーを最大限に取り込む「パッシブデザイン」によって、開放感のあるデザインを生かしながら、省エネ性能をさらに向上させることができます。
日差しを活かして生み出す再生可能エネルギー
GX志向型住宅では、再生可能エネルギーを取り入れることが必須。日照時間が比較的長い湘南は、太陽光発電との相性が抜群です。
発電した電力は家庭で消費するだけでなく、余った電力を売電することもできます。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、2025年から実施される政府の取り組みで、脱炭素社会の実現に向け省エネ住宅の新築やリフォームを支援する制度です。
この事業の一環として、GX志向型住宅には160万円の補助金が支給されます。
新築住宅に関する補助
新築住宅に対する補助金の概要は次のとおりです。
対象世帯 | 住宅のタイプ | 補助額 | |
すべての世帯 | GX志向型住宅 | 160万円 | |
子育て世帯※
若者夫婦世帯※ |
長期優良住宅 | 建替えなし | 80万円 |
建替えあり | 100万円 | ||
ZEH水準住宅 | 建替えなし | 40万円 | |
建替えなし | 60万円 |
※子育て世帯:申請時点において、18歳未満の子を有する世帯
※若者夫婦世帯:申請時点において夫婦のいずれかが39歳以下の世帯
新築の他の住宅タイプは「子育て世帯」や「若者夫婦世帯」が条件となりますが、GX志向型住宅にはこの条件がありません。すべての世帯が補助金の対象です。
また、それぞれのタイプごとに総額の予算が決められており、予算がなくなり次第、補助は終了になります。
補助金の申請条件は?
補助金を申請できるのは以下の条件です。
- 住宅の床面積が50㎡以上240㎡以下
- 2024年11月22日以降に、地上階の柱・壁の工事が始まったもの
立地条件に関する注意点
建築する立地によっては、条件の緩和や補助対象外となる場合があります。
- 都市部の狭小地などで太陽光パネルを設置できない場合は、例外として創エネ設備がなくても、一定の省エネ性能を満たせば補助金の対象となる
- 次のエリアでは原則として補助金の対象外
- 土砂災害警戒区域
- 災害危険区域
- 市街化調整区域内の土砂災害警戒区域や浸水想定区域
湘南でのGX志向型住宅のご相談は、ハウスイズムへ
湘南の気候や土地性に合った設計とGX志向型住宅を組み合わせることで、快適で省エネ性能の高い家づくりが実現できます。
ハウスイズム建築設計事務所では、これまでも湘南を始め神奈川県内で、断熱性、省エネ性能の高い注文住宅を手掛けてきました。
これから湘南でGX志向型住宅の新築を検討される方は、ぜひハウスイズムム建築設計事務所にご相談ください。未来を見据えた快適な住まいづくりのお手伝いをいたします。