変形地でも理想の住まいを実現!間取り設計のポイント
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「変形地は家を建てにくい…」そう思っていませんか? 確かに、三角地や台形地、旗竿地などの変形地は、整形地と比べて間取りの工夫が必要です。しかし、その分価格が安く、理想の住まいを実現しやすい狙い目の土地でもあります。 間取り設計を工夫すれば、採光や通風を確保しながら開放感のある住まいをつくることも可能です。
本記事では、変形地の種類やメリット・デメリット、そして快適に暮らせる家づくりのポイントについて解説します。変形地を最大限に活かして、お得に理想の住まいを手に入れましょう!
変形地とは?代表的な種類と特徴を紹介
「変形地」は、形がいびつだからこそ、工夫次第で個性のある住まいが実現できる土地です。
「普通の家を建てることは難しい」と諦めることはありません。まずは変形地の種類と特徴を知り、どのような家づくりができるのかを見ていきましょう。
変形地の種類(旗竿地・三角地・台形地)
「変形地」とは、一般的な四角形の整形地とは異なり、形に個性がある土地のことを指します。形状が独特なため間取りの工夫が必要ですが、デザインや設計次第で個性的で快適な住まいを実現できる可能性があります。変形地の代表的な種類は以下のようなものです。
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それぞれの土地の特性を理解した上で、理想の住まいづくりを目指しましょう。
変形地に家を建てるメリット・デメリット
変形地は一見すると難しそうですが、メリットもたくさんあるのをご存知ですか?ただし通常の土地と違う点があるため、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
変形地に家を建てるメリット
変形地の最大のメリットは、価格の安さにあります。一般的な整形地と比べると、「家が建てにくい」「買い手が少ない」といった理由から、相場が低めに設定されていることが多く、同じ予算でもより広い土地を購入しやすくなります。そのため、コストを抑えつつ、理想の住まいを実現できる点が魅力です。
また、整形地では実現しにくい、ユニークなデザインの家を建てることができます。例えば、三角地ならシャープな外観に、旗竿地なら奥まった立地を活かした隠れ家風の設計が可能です。
ほかにも、旗竿地や奥まった変形地の場合、外部からの視線が入りにくく、プライバシーが確保しやすいのもメリットです。周囲の建物の位置を考慮しながら、窓の配置を工夫することで、より快適な住空間を作ることができます。
変形地に家を建てるデメリット
変形地にはメリットもある一方、デメリットもあります。しっかりと理解した上で、適切な対策を取ることが大切です。
変形地では、一般的な四角い家を建てるのが難しく、間取りの工夫が求められます。特に、デッドスペースができやすいため、効率的なレイアウトを考える必要があります。
土地の形状に合わせた設計や施工が必要になるケースもあり、建築費や設計費が高くなりがちです。例えば、三角地の場合は特注の家具や設備が必要になり、コストがかさむ傾向にあります。
変形地の設計には知識や経験が欠かせません。納得できる間取りを提案してくれる業者に出会えるかどうかが大きなポイントです。
変形地を活かす間取りや設計のポイント
「変形地だから、家づくりの自由度が低い…」と感じていませんか?
実は、間取りの工夫次第で十分な広さの住空間を作ることができます。ここでは、快適な住まいにするための重要なポイントを5つご紹介します。
採光・通風を確保する
旗竿地などの変形地では、周囲の建物が近接していたり、窓を設けるスペースが限られていたりするため、部屋が暗くなったり、風通しが悪くなったりしがちです。そのため、光や風を上手に取り込む工夫が必要です。
採光を確保するためには、まず吹き抜けを活用する方法が有効です。天井の高い位置に窓を設置すれば、自然光を効率よく取り込み、部屋全体を明るくすることができます。ほかにも、中庭や坪庭を取り入れることで、家の中心部に光を届けられるため、変形地特有の閉塞感を軽減できます。外壁や室内の壁に明るい色を採用し、光を反射させる工夫を加えるのも、採光を確保するための有効な手段です。
一方、通風を確保するには、風の通り道を意識した設計が欠かせません。対角線上に窓を配置することで、自然な空気の流れを作り出し、室内の換気効率を高めることができます。また、縦すべり出し窓のように、開閉角度を調整しやすい窓を採用すれば、狭いスペースでも効果的に風を取り込めます。
角部分のロスを最小限に抑える
変形地では、建物の配置によって「角部分のロス」が生じやすくなります。これは、三角地や台形地など、角度のある敷地に四角い建物を建てたときにできる、使いにくい余白スペースのことを指します。特に三角形の先端や不整形な部分は、居室や収納として活用しづらく、いわゆる「デッドスペース」として扱われがちです。
しかし、こうしたロスは工夫次第で有効に活用することができます。例えば、角のスペースを植栽コーナーや自転車置き場、小さな物置などとして使えば、敷地に無駄が生まれません。また、変形部分を外構の一部としてデザインに組み込むことで、住まい全体に一体感を持たせることも可能です。
変形地の家づくりでは、「ロスを減らす」のではなく、「ロスをどう活かすか」という視点が大切です。
視線の抜けを確保して開放感を出す
変形地では、隣家との距離が近く、閉塞感を感じることもあります。「視線の抜け」を意識して設計することで、狭くても開放感のある住まいが実現できるでしょう。
吹き抜けやスキップフロアを取り入れるのも1つです。室内に高さの変化をつけ、開放感をアップします。さらに、バルコニーやデッキを活用し、空間に広がりを持たせるのも良いでしょう。例えば、三角地なら、角度を活かして「奥行きのある視線」を作ることで、狭さを感じさせない設計ができます。
コストを抑える工夫をする
変形地では、設計の工夫次第でコストを抑えることができます。「変形地だからこそ建物にお金がかかるのでは?」と思われがちですが、実は工夫次第で建築費用を抑えることも可能です。
例えば、建物の形状をシンプルにすることで、施工がしやすくなり工事費用を削減できます。また、規格サイズの建材を使用すれば、カスタム建材と比べてコスト削減が可能です。さらに、廊下やデッドスペースを最小限にすることで、有効面積を最大限に活用でき、無駄なコストを削減できます。
設計の工夫次第で、コストを抑えながら理想の家づくりが可能になります。
外観デザインを楽しむ
変形地だからこそ、個性的でオシャレな外観デザインもおすすめです。「普通の家と違うのが気になる」ではなく、その土地の形を活かした唯一無二のデザインを楽しみましょう。
旗竿地の奥まった立地を活かし、プライベートな雰囲気のあるデザインにするのも良いでしょう。ほかにも、台形地ならではの斜めのラインを活かした、スタイリッシュなデザインも素敵です。
まとめ
変形地への家づくりは難しいと感じるかもしれませんが、設計の工夫次第で快適な住まいを実現できます。価格が抑えられるメリットを活かしつつ、採光や通風、動線を工夫すれば、開放的で暮らしやすい空間を作ることが可能です。また、個性的なデザインやプライバシーを確保した間取りも実現しやすいのが特徴です。
ただし、変形地の家づくりには、専門的な知識と経験が欠かせません。土地の形状を最大限に活かし、快適な住まいを実現するには、プロの力を借りることが成功のカギとなります。
ハウスイズムには用意されたプランがなく、設計士がお客様と直接対話しながらプランニングします。理想の暮らし方や立地条件に合う空間デザインを提案するので、変形地に立てる家づくりもお任せください。
また、地元での実績が豊富な設計士が担当するため、湘南エリア特有の建築条件や気候に配慮した設計が可能です。傾斜地を活かした海を眺める家、旗竿地で叶える隠れ家のような家など、「変形地だけど理想の住まいを叶えたい!」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。