建ぺい率・容積率ってなに?
- Writer:田中 真悟
こんにちは!
設計の田中真悟です!
今回は家づくりをするうえで、
建物の『規模感』に大きく関わる大事な法令
〇建ぺい率
〇容積率
についてをご紹介します!
※これから家づくりを始める方は特に必見です!※
少しでも参考になれば嬉しいです!
■そもそも建ぺい率・容積率ってなに?
〇建ぺい率とは
『敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た面積)の割合』
〇容積率とは
『敷地面積に対する延床面積の割合』
を意味します。
これら率の上限がエリア毎に都市計画で定められており、
私たちはその範囲内で建築計画を進めなければなりません。
■一体何のために?
では何のためにこれらのような制限があるのでしょうか。
それはズバリ『地域の過密化(建物と人)を防ぎ、快適な住環境を守るため』です。
建物が密集しすぎていると、
火災が起きた時に隣地へ燃え広がってしまったり、
風通しや日当たりが悪くなる可能性が出てきます。
また周りとの距離にゆとりがあっても、
3階、4階、5階…と際限なく建てては、
一定のエリアに住民が殺到し、
インフラ・交通などに影響が出て返って住みづらくなってしまうかもしれません。
こういったことが起こらないよう、
ある程度のところで規制を設けて、過密化をコントロールする体制が整っています。
建ぺい率・容積率が低いと
『あまり希望のものは建てられないのかな…』とマイナスな印象を
受けてしまうかもせれませんが、
反対にいうとそれだけ住環境が守られているということなんです!
■具体例
例えば土地面積100㎡(建ぺい率:40%、容積率:80%)の敷地があったとします。
どちらも容積率は上限内ですが、
建ぺい率を見ると右側は上限を超えているのでアウトです。
このように同じ大きさの敷地でも、
建ぺい率・容積率によって建築可能範囲は大きく異なってきます。
また敷地や建物などの諸条件により、都市計画で指定される建ぺい率・容積率から、
緩和を受けられる場合もあれば、さらに規制を受ける場合もあります。
これらに加え、斜線制限や各地方自治体の条例、防火指定の有無など
様々な項目を同時に検討し、尚且つ快適で過ごしやすいデザインをしていくのが
設計士の役目です!
土地の大きさや建ぺい率・容積率『だけ』で購入を決めてしまっては、
後から「実は希望の家が建てられなかった…」なんてことにもなりかねません。
ハウスイズムでは無料相談会を実施しており、
資格を持った設計士が土地診断も含めお話しを伺っておりますので、
気になることがあれば、いつでもお気軽にお問合せ下さい!
次回は、
先に説明した建ぺい率・容積率の緩和や規制を受ける条件や、
プラン上での注意点などを発信していきたいと思います!
お楽しみに!
ご精読ありがとうございました!