神奈川の傾斜地に家を建てる魅力と注意点|傾斜の多いエリアも紹介
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港町・横浜を県庁所在地とする神奈川県は、海沿いで平坦な地形の多い、開放的な街という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は神奈川県は、傾斜地の多いエリアです。
県内を走る電車の窓からは、傾斜地ならではの日当たりや眺望のよさを活かした住まいが随所に見られます。開放的な住まいを実現できる一方で、傾斜地では地盤調査や排水計画など、家づくりにおける特別な工夫や配慮が必要です。
今回は、神奈川県内で特に傾斜地が多いエリアの紹介をはじめ、傾斜地に家を建てるメリットや注意点を解説します。神奈川県内の傾斜地で家づくりをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
神奈川県内で傾斜地が多いエリア

神奈川県内は丘陵地や台地など起伏に富んだ地形が多く、坂が多い地域としても知られています。中でも傾斜地が多いのは、次の5つのエリアです。
- 横浜市
- 鎌倉市
- 逗子・葉山エリア
- 小田原市
- 箱根町
それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
横浜市

神奈川県の東部に位置する横浜市は、洗練された港町のイメージで全国的にも人気がある街です。毎年発表される「住みたい街(駅)ランキング首都圏版」(※)でも、横浜市は8年連続で首位を獲得しています。都市部へのアクセスのよさや港町の洗練されたイメージに惹かれて、横浜に住みたいと希望する人が増えています。
しかし、多くの方がイメージする「みなとみらい」などの平坦なエリアは、実は埋め立てによって開発された地域です。少し離れると、野毛山や山手地区、急な坂が多い保土ヶ谷区など、起伏に富んだエリアが広がっています。
※参考|SUUMO住みたい街ランキング2025 首都圏版 ~住みたい街(駅)1位は?~
鎌倉市

北・東・西の三方を山に囲まれた鎌倉市は、市内の各地に道幅の細い坂が点在する、傾斜地の多いエリアです。鎌倉市内の主要な交通路は、かつて幕府が置かれていた時代の「切通し」がもとになっています。
歴史的遺産が多い土地柄であるため、歴史の保全と道路整備の両立が課題となっています。
鎌倉市内では景観を守るために、独自の条例や建築規制が設けられているため、鎌倉市内での家づくりは地域の事情に詳しいプロに相談しながら進めるようにしましょう。
逗子・葉山エリア

三浦半島の西部に位置する逗子市と葉山町も、傾斜地の多いエリアです。
逗子海岸や葉山町の森戸海岸など、海沿いの印象が強い一方で、緑豊かでハイキングに適した山も近く、海と山の両方を楽しめる環境です。海と山の距離が近いため、傾斜地も多く見られます。
逗子市に隣接し、御用邸がある場所としても知られる葉山町は、豊かな自然を守るため、ゴミ捨てのルールなども隣接する逗子市とは大きく異なっています。
どのような暮らしになるのかを事前に知るためにも、家づくりの専門家に一度相談してみるとよいでしょう。
湘南エリアへの移住を検討中の方は、それぞれのエリアについてのポイントをこちらの記事でご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
>>今こそ叶える湘南移住!後悔しないためのポイントを徹底解説
小田原市

城下町として栄えた小田原市は、箱根への玄関口として知られています。
相模湾に注ぐ酒匂川の流域に広がる平野部を中心に発展してきましたが、ゆるやかな丘陵地帯も連なっており、勾配の少ない平野部と山に近い傾斜地が混在しているのが特徴です。
箱根にほど近い豊かな自然環境から、明治期には数々の著名人たちが別荘を構え、居住地として繁栄してきた歴史があります。
現在も小田急小田原線の始発駅として新宿方面へのアクセスもよく、歴史ある街での住み心地のよさが人気を集めています。
箱根町

周囲を山々に囲まれ、関東でも有数の温泉地として知られる箱根町は、古くから湯治場として親しまれてきました。山間部であるため傾斜地が多く、温泉街では景観規制もあるため、住まいを新築する際には注意が必要です。
現在、箱根町に大型ショッピング施設はありませんが、隣接する小田原市まで足を伸ばせば充実した駅前の商業施設を利用できます。自然豊かな暮らしを希望する方は、箱根町での生活を検討してみるのもよいでしょう。
傾斜地に家を建てるメリット
傾斜地の多い神奈川県で家を建てる場合は、傾斜地ならではのメリットを活かした家づくりを目指しましょう。傾斜地だからこそ実現できる、3つのメリットを紹介します。
眺望がよい

傾斜地は周囲よりも高い位置に家を建てられるため、眺望のよい開放的な住まいを実現できるのが魅力です。テラス付きの住まいを建てれば、食事をテラスで楽しむなど、日常生活はより一層豊かになります。正面に遮るものがなければ、さらに眺望に恵まれ、快適な暮らしを楽しめるでしょう。
こちらの施工事例を見る>富士山を眺めながら暮らす、黒ガルバのシンプルなお家

また、こちらの事例では眺望のよさを活かして、まるで1枚の絵画のように見えるように窓を配置しました。ふと目をやった先に見えるお気に入りの景色が、日常をさらに特別なものにしてくれるでしょう。
こちらの施工事例を見る>2階リビングから海を眺める家
日当たり・風通しがよい

高低差のある傾斜地では、隣家に周囲を囲まれることが少ないため、日当たりや風通しのよい住まいを実現できます。室内の風通しがよいと余分な湿気が溜まりにくく、カビの発生を防ぐのに効果的です。傾斜地は外からの目線を遮りやすくなるため、窓の多い開放的な空間設計も楽しめます。
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プライバシーを確保しやすい
傾斜地は隣家や道路よりも高い場所に家を建てられるため、高低差によって外からの視線が届きにくくなり、覗き込まれる心配も少ないです。プライバシーを確保しやすいため、窓の多い開放的なデザインも取り入れやすくなります。
傾斜地の魅力を活かして開放的なリビングを設ければ、眺望を楽しみつつ家族団らんのひと時を過ごせるでしょう。
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傾斜地に家を建てる際の注意点

フラットな平地に家を建てる場合と比べて、傾斜地に家を建てる際には、特に注意したい4つのポイントがあります。どれも快適な住まいを実現するために重要ですので、しっかりと確認しておきましょう。
地盤調査が必要
平地と比べて、傾斜地は地盤が不均一になりやすいため、専門的な調査を行って地盤の状態と安全性を確認しなくてはなりません。もし地盤の強さが家を建てるのに十分でない場合は、地盤改良が必要です。また、場合によっては建物の基礎を支える擁壁工事が必要になることもあります。
土地によっては、事前に地盤調査が行われている場合もありますので、実施済みかどうかは必ず不動産会社の担当者に確認するようにしてください。
排水や雨水への対策が必要
水は、高いところから低いところへ流れていく性質があります。大雨が降ったときの雨水の流れを考慮して、適切な排水計画を検討しましょう。排水や雨水対策が不十分だと、自分の敷地内だけでなく、斜面下側の隣家に影響を及ぼしてしまうかもしれません。不要なトラブルを避けるためにも、排水や雨水の対策は念入りに行いましょう。
建築コストが増加しやすい
地盤調査をはじめ、傾斜地に家を建てる場合は土地の造成や基礎工事にかかるコストが高くなりやすいです。傾斜地への建築には専門的な知識と技術が必要なため、土地の特性を十分に把握し、傾斜地での施工経験が豊富な業者に依頼しましょう。
将来的なバリアフリー対策が必要
傾斜地に建てる家は、どうしても階段が多くなりやすいため、年齢を重ねてシニア世代になったときに生活への不安を感じるかもしれません。将来的に室内エレベーターや玄関までのスロープを設置できるよう、バリアフリーを意識した設計にしておくことも大切です。
傾斜地での家づくりは地域密着のハウスイズムへご相談を

自然豊かな環境と生活に便利な都市機能を兼ね備えた神奈川県は、傾斜地をうまく活用した住宅が多く建てられてきた魅力的な地域です。
眺望や日当たり・風通しのよさなど、傾斜地ならではの魅力を活かすと同時に、地盤調査や排水計画、将来的な暮らしやすさといった注意点も十分に確認しておく必要があります。
これらの不安を具体的な設計に反映し、安心して住み続けられる住まいを建てるためにも、地域の特性をよく知る専門家に相談しましょう。
神奈川県内を中心に地域密着型で家づくりを行ってきたハウスイズムは、傾斜地への建築経験も豊富です。神奈川県内での家づくりを検討中の方は、ぜひお気軽にハウスイズムへご相談ください。
