賃貸と持ち家、どっちがいいの?

高橋 康 2023.10.09

賃貸と持ち家、どっちがいいの?

こんにちは、ハウスイズムの高橋です。

 

テレビや雑誌・ネットのコラムでもしばしば目にするトピックですが、今日は私なりの考え方をまとめてみました。

まずはどちらがいいかを検討するためにそれぞれのメリット、デメリット

賃貸のメリット
初期費用が割安
別の物件に引っ越ししやすい

賃貸のデメリット
長年家賃を払い続けても自分のものにはならず、さらに住み続ける限りお金を払い続けなければいけない

持ち家のメリット
現金で全額支払いを完了するか、またはローンを全額払い終えれば、物件自体の代金支払いはなくなる。
「自分のもの」なので資産が増える

持ち家のデメリット
賃貸に比べ、住み替えのハードルが高い
固定資産税やメンテナンスにかかる費用がかかる

といったところでしょうか。
よく見かけるのが、このメリット・デメリットに何年でいくらかかるか?みたいなシュミレーションをしたり。


で、1つ疑問なんですが、「物価が上昇していく時代」という要素を無視していませんか??

最近ニュースでも物価高騰がよく話題にのぼっていますが、世界の経済状況や日本の国としての金融政策がインフレ、つまり「物価は上がっていきますよ」という方向になってしまっています。

実際に日銀は「2%の物価上昇目標」を掲げていますので、単純計算で今年100円のものが来年102円になるよう仕向けています。
残念ながら銀行の預金金利は1%未満のものがほとんどなので、預金しているだけでは、年々ご自分の資産が目減りしていってしまうことになります。

お給料がインフレ率よりも上がるスピードが速ければいいんですが、確実性は高いとは言えません。

じゃあ、どうすればいいの!?ってなりますが、政府は「貯蓄から投資へ」と言ってますね。
まあ、正論なんですが、「投資って怖い」と思っている人は多いと思います。

たしかに投資に失敗すると資産が減ってしまう可能性はあります。
けれども、なにもしないで預金だけしていると、知らない間に価値がどんどん目減りして損をしてしまうインフレの時代に銀行にお金を預けっぱなしにしているのって、リスクだと思いませんか?

そんな経済状況のときは、「インフレに強い資産」を持っておけば、いざというときに価値が上がった状態で売却することができるんです。

しばしばインフレに強い資産と言われるのが、
株式、外国為替、貴金属等、そして不動産です。
その中でも、実際にご自分で利用しながら所有できるものは、貴金属等と不動産。
まず、貴金属「等」ですが、高級車なんかも含まれるかなぁという意味合いで入れてみました。
有名なところで腕時計のロレックス。品薄状態が続いていて購入するのが非常に難しいですが、新品で購入した瞬間に未使用中古として定価以上で売れるそうです。
また、使用したとしてもきれいな状態で使っていけば、数年後に中古として価値が落ちずに売却できると有名です。

不動産に関しても、都内のマンションは10年前の倍の価格、神奈川県内でもいたるところで相場の上昇が見受けられます。

実際にハウスイズムで逗子市内に土地・建物を購入したお客様は買った値段より高く売却している方がいらっしゃいました。


このような状況が10年程度は続くとされていて、私もその可能性が高いと思っています。

それを前提とするならば
「持ち家の方が絶対にお得!(もしくは持ち家の方がリスクが少ない!)」です。
ただし、インフレ下では金利が上昇していきますので、固定金利で金利上昇リスクを低下させることは必要だと思います。
そもそも日本の住宅ローンは金利が急激に上がっても支払額が上がりすぎないように特約が付いているところが多いんですけどね。

ちなみにここ1年ほどで金利が急上昇したアメリカでは、10年ほど前におきた「リーマンショック」で住宅ローンの金利が急激に上がって支払いができなくなった方が多くいたそうで、その時の経験から固定金利を選んでいる人が非常に多く、今回のインフレでは急激に上がった金利で支払いに困った人は少ないようです。

もう一回言います
「インフレの状況下であれば、おススメなのは絶対持ち家」

この記事を書いた人